*...*...* Trees 企画メモ *...*...*
■最初に先日までやっていた企画について、たくさんのフォローをありがとうございました。
本当に感謝しています。楽しんでいただけたのなら、こんな嬉しいことはありません!(≧▽≦)
この企画について、自分への覚え書きをいそいそと書いていたら、けっこうな量になったというのが1点。
以前、私も他のサイトさんでこのような覚え書きを拝見して、すごく興味深かった。それが2点。
以上2点から、自戒の意味を込めて、以下の覚え書きをアップします。
私はこうだな、というご意見や、あれ、○○くんの一人称ってどういうんだっけ? の確認のため、とか。
どんな使い方でも、ご利用いただければ嬉しいです。
ではどうぞv
■目次
始まり… 設定/ シンデレラ曲線/ 主人公
文体… 改行/ 1UP分の長さ/ 自分と会話文/ セリフ/ オリキャラ/ 三点リーダ/ 人称/ 呼称
色づけ… 擬音語、擬態語、オノマトペ/ 漢字のバランス/ アフォリズム/ 音楽用語/ 環境
終盤… 誤字脱字/ 始まり/ 終わり/ 指示語/ 文末/ リズム
最後に… 最後に
■設定
コルダ2の、それぞれのキャラのクリスマスシーンを見て。
あまりに感動してお話を書こうと思って。
さて、じゃあ、どんな設定にしようか、と。
それがこの企画の始まりでした。
それぞれのキャラが、コンサートホールのクリスマスツリーの前で告白するのが素敵だったから、
じゃあ、1年後のクリスマスにもう一度どこかのクリスマスツリーの前で、告白してもらおうと思いました。
で、以下の設定枠を作って埋めていきました。
この工程が私、1番楽しいし、好きです(≧▽≦)
以前、10年後のお話(Tenっていうお話です)のリクエストをいただいたときに、こういう書き方を覚えました。
わかりやすくて、いいなって思います。
疑問点も書いておく。仲良しさんに聞いて赤字で埋める(笑)
自分で決めたモノも書いておく。
ローカル設定はあまり多くない方がいいような気がします(公式とかけ離れ過ぎると自分が苦しい)
森真奈美ちゃんがいっぱい出てくるのは、自分の好みです、
アニメで声優さんもちゃんとついてて、イメージしやすいから、っていうのもありました。
(第二コンで、アンサンブルメンバーに立候補してくれるしvすごく好きです)
須弥ちゃん、乃亜ちゃんも好きです。
全てのモブに話しかけた、という自信がないのでなんですが、
これほど、モブを気にしたゲームもなかったような気がしますね…。
キャラ側の登場人物欄に「目上」とあるのは、自分自身が、キャラの幼い頃のお話を書くのが好きだから、です。
香穂子ちゃんサイドではない、別の角度から見たキャラは、恋に盲目状態の香穂子ちゃんとは違う(笑)、
新しいキャラの1面を見せてくれる気がします。
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今回は、全キャラ各4章で、3章目に「転」(後述します)があって、と…。
6キャラ×4章の24章を書けばいい、と。
キャラが動き出す「転」の前後は書きやすいから、と、書きやすいところから、ガーっと書いていきました。
だから、書くこと自体に費やす時間がすごく短くなったのかなと思います。
(追記(2007/08))
うわーん。コルダ2アンコール公式サイトで、柚木先輩の進路が出てた…。
って、私の想像と違ってた(泣)
もう、全部書いちゃったのに…。書き直そうかな、どうしようかな(ほろり)
進路がメインのお話を書いちゃったから、書き直すとしたら全章書き直しだ…。
── 逃げちゃおうかな(←悪いクセ)
(追記(2007/09))
加地くんパパの声がコルダ2アンコールで出てましたね。
って、あまり若そうには思えない…。--;
仕方ないよね…。
■シンデレラ曲線
X軸に時系列、Y軸にキャラの感情をおいたマトリックス。
ストーリーメイキングの技法としてよく使われるらしい。
可愛いネーミングですねvそれだけで、調べてみようかな、って気持ちになれました。
昔ながらの言葉で言うと、「起承転結」
シンデレラ曲線とは物語の起承転結を表した曲線のこと、らしいです。
こんな感じ…。
│ ●
│ ● ●
│ ● ● ●
│ ● ●
│ ●
│ ●
│●
┼──┼──┼──┼──┼
(1)序盤(2)中盤(3)転機(4)終息
(1)、(2) 序盤、徐々に盛り上がっていって(イジメられる日常、魔法使いの出現)
(3) 最後のクライマックスで急降下、(魔法が解けた)
(4) ラスト急上昇(王子様が探しにくる)
これを意識することで物語にメリハリが出る、と。
── 分かってても、実践できるか出来ないかはまた別の問題です。--;
でも意識するのとしないのでは、気持ちが違うかなあ、って思いました。
お話を書いている途中で、うんうん唸っていても、
今、五合目なのか、七合目なのか知ってるだけで、気分が楽になれましたv
前の「設定」の箇所の表で、『転』と書いてあるのは、この(3)の転機を指します。
『転』の前後はお話が動くので、早く書けるような気がします。
■主人公
コルダ(無印)のときには、まるで無個性だった主人公の日野香穂子ちゃん。
コルダ2では、思いつくだけでいろんな個性が垣間見られる女の子になりました。
・料理はあまり得意ではない。
・絵は上手。
・歌も上手。
また、相対するキャラによって、香穂子ちゃんの性格も多少変化するようですね。
個人的には、豪快に脚をけっ飛ばす、土浦くん's香穂ちゃんが好きです(笑)
キャラによって性格の違う香穂子ちゃんを書き分けるのも楽しそうですが、
ここは、自分の好きな、
・芯の強い女の子
を全キャラ共通で、と思って書きました。
読者さんに共感してもらえるような女の子が書けたらいいなv
■改行
地文の先頭は、
放課後、私はヴァイオリンケースを持って森の広場へ飛び出した。
って感じに、1マス、空白を空けてます。以前は空けてなかったんですけど、
そうですね。何となく。
大して長い文章を書くわけではないから、空けなくても良いかなと思ったんですが、
「そうなんだ」
というふうに、カギ括弧つきのセリフは、1マス空けないで書きたいな、と思ったので、
セリフと地文の区別を付けたいと思いました。
あと、ずっと分からない、と思うのが改行。
紙ベースのお話とは違って、自由に改行を入れられるところがWebの小説ならでは、だと思います。
とりあえず私は、セリフの前後は1行空けています。
閑話休題、ってところに、「####」を入れて、その前後は2行空ける、と。
時折、数行空けて、行間に空気を含ませるような素敵なお話を
お描きになっている方もいらっしゃいますね。
好みなのかな、って思います。
── でも、本来は。
空行に頼らないお話を書かなくてはいけないのかな、と思うようにもなりました。
難しいですね…。
■1UP分の長さ
GSの二次創作サイトは全て拝見した、と豪語できる私(コワイよ)が、
私にとって、読んでいて心地良いお話の長さってなんだろう、と、調べてみたことがあります。
大体、180行から230行だったんですね。
それ以上長くなると、読むのに、ドカリと腰を据え、
それ以下だと、もっと読みたかったのに、ってジタバタする、と。
だから、何となく書くお話は200行を前後に、お題などは、100行を前後にしています。
(どんどん削るタイプです)
今回は間をとって180行前後にしました。
けれど、『。』までが1行だから、
そのとき思ったんだ。
でも1行だし、
お昼ほどレパートリーはないけれど、最近は簡単な飲み物とデザートを出す、ということが人気を呼んで、放課後のカフェテリアはいつも誰かが行き交って話をしている。
も、1行。
会話文が増えれば、軽くなるし、地文が増えれば重くなる。
そうなると行数って、単なる目安にすぎないのかもしれませんね。
以前、柚香で、50行名文を見て、悶えたことがあります。
伝えたいことって、研ぎ澄ましちゃうと、本当に少しなんだ、って感動しましたv
量、じゃないんだよね、きっと。
そんな風に書けたらいいなあ…。
■地文と会話文
の割合って、どれくらいが適切なんでしょうね。
これも好みによるのかも知れません。
以前、pecheさん(有名なサイトさんですね)がこの件に関して素晴らしい文献を
載せていらっしゃったんですけど、今は拝見することができなくて残念です。
諦めきれなくて、夢の中で拝見しました(それほど恋いこがれているんです/笑)
本題に戻って…。
紙ベースのお話とwebベースのお話には、
「地文と会話文」の割合に違いがある。そう思っています。
紙ベースは、7:3か、8:2でもちょうどいいくらい。6:4だといかにもスカスカに見えます。
けれど、地文って努力するわりに、自分が読み返すときはあまり読まない(笑)
Webベースで、いいなあ、と思う割合は、6:4か、7:3かなあ、って思います。
■セリフ
いかにキャラらしいセリフを考えつくか。
二次創作ってキャラのセリフを想像するのが醍醐味だ、って思います。
ゲームだけじゃなく、CDやケータイドラマのセリフも気に入ったのは書き留めておくほどv
柚木先輩なら、毒を含んだ優しい言葉、っていうのがすごく好きです。
一方、ちょっとだけ書き手のカラーを反映させることができる、主人公ちゃん(香穂ちゃん)のセリフ。
キャラたちに見合った可愛い香穂ちゃんを書きたいなと思ったので、
間違っても、『承知する』とかは使いませんでした(笑)
先輩に対しては先輩らしく、同級生、後輩に対しては優しく。
キレイな言葉遣いをする女の子を書きたいなあと思いました。
1場面に複数キャラを登場させる場合、よく、
「このセリフって誰が話してるの??」
ってなることが多いんですが、
コルダのキャラは、それぞれ特徴的な話し方をするので、
そこはなんとなく分かるので安心かな。
■オリキャラ
二次創作とオリキャラ。
基本的にキャラの子ども、とか、オリキャラは書かない、って気持ちで書いてます。
私に書き切るスキルがないからです。
(あ、でも、そういうリクエストをいただくと、浮かれまくって書きます/笑)
柚木先輩のお祖母さま、はともかく、お父さんとかお母さんであっても、
書くときはすごく気を遣います。何歳くらい? とか、背は? とか。髪型は? 体型は、とか…。
二次創作、ということで、元々公式設定がお好きな人がサイトに遊びに来てくださってると思ってて、ですね、
公式設定を大幅に逸脱しちゃうようなオリキャラを作るのは、読者さんに失礼かなあ、って思っちゃうんですね…。
それとも書けば書いたで、おおらかに受け止めていただけるのかな…。
今回のお話の中でオリキャラを使ったのは月森くん。
ウィーンで一人モンモンと香穂ちゃんのことを思ってくれるのは嬉しいけど、
それではお話が進まない、というのもあって、オリキャラ(リゲティ)を作りました。
けど、やっぱり、オリキャラという存在に抵抗があって。
書いてからもずっと考え続けて、金澤先生がウィーンに用事があって遊びに来た、って
いう設定版も書いてみたんですが、最後には、オリキャラ版をアップしました。
香穂子ちゃんと出会って、今までヴァイオリンオンリーだった月森くんが、
人と人との関係とか、繋がりを大事に思うようになって、
それがやがて音楽に対しても良い影響を与えてくれた、って感じにしたかったんです。
教師と生徒のお話じゃこういう風に書けないなあ、って思って…。
また、たとえオリキャラであっても、その…、キャラといちゃいちゃする異性のオリキャラは、書きたくない、かな…。
(留学先で、月森くんとオリキャラ(女の子)のベッドシーンは書きたくないな、って思うんです)
今後、オリキャラをも自由に操れるようになればいいなあv
■三点リーダ
「……」 三点リーダ、ですね。
「あの……」
というセリフはいかにも冬海ちゃんらしいな、と思いますし、志水くんには必須です。
私のイメージする香穂ちゃんもおっとりした雰囲気を出したくて、よく出します。
webではすごく頻繁に見かけるし、同人の中で使ってない方を捜す方が大変なくらい、だと思います。
けれど、プロの方は滅多に使わない、そういう印象さえあります。
あと、香穂ちゃんのセリフ、ですね。
「待ってくださいよう」
とかね、普通、
「待ってくださいよ」
っていうところを、こう、雰囲気を出すために柔らかく言う。
webは(って本も、か)文字が全てで、そこに、表情とか声の調子が見えないから、ね。
あと、
「どうしてそんなこというんですかーー」
の、「ーー」も(笑)
悪くないんだろうけど、けど、けど…。と。
「けど」もヘンですね。「けれど」の方がいいかもしれません。
天羽ちゃんなんかに、この「ーー」を使うと、雰囲気出るのになあ…。
「旬の言葉は、印字された瞬間、そこから腐っていくのだ」
なんて名言を見たことがありますが、「……」や「ーー」もそういう言葉に分類されるのかもしれませんね。
ちょっとこの件とは異なるけど、
口語体(話すときに使われる文体)と文語体(書くときに使われる文体)の区別、というのかな、
口語体を文語体にすると違和感がある、ということなのかな、と理解しました。
■人称
一人称、二人称、三人称、っていうのですね。
私は…、俺は…、で始まるのが一人称。
あなたは…、で始まるのが二人称(今まで数冊しか見かけたことがありません)
香穂子は、とか月森は、とかで始まるのが三人称。
この三人称、なかなか理解しづらかったんです。
この頃、どうも三人称とはいえ、三人称の文体に、一人称の文体が入り込むお話が
増えているからかもしれません。
香穂子は…、月森は…、といういわば、『神の視点』とは言えないような、
『一人称寄りの三人称』もよく見かける。
うーん。
一度、月森くんのお話中の、「俺」を「月森」に一括変換
(=『一括変換三人称モード』、とローカルネームがついてます)して
楽しんでみました。視点がブレてるなーっていうところがすぐ分かって面白いです。
■呼称
香穂ちゃん、とか香穂子、とか、月森くんとか。
呼び方、ですね。キャラがキャラのことをどう呼ぶか。
一度表にまとめた方が良いのかな、と思ってまとめてみました。
日野香穂子(の場合)
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あと、須弥ちゃんが「日野っち」、乃亜ちゃんが「日野ちゃん」って呼びますね。
キャラが、香穂子、とか香穂ちゃん、香穂先輩、って呼ぶのはオッケイなんですが、
香穂子ちゃんがキャラのことを、レンvとか、柚木さん、っていうのは、
なぜかどうにも私が照れくさくて(理由不明です。ごめんなさい)
上手く言えませんでした。ですので、ここはdefaultで行こうと思いました。
だからお付き合いして1年が経った今回のお話も、
香穂ちゃんは律儀に○○先輩、とか○○くん、とか呼んでいます。
でも言ってみたいなあ…。蓮くん、って。
■擬音語、擬態語、オノマトペ
川がさらさら。
どきどきが止まらない。
黒山の人だかり。
よく使われてる表現を、どうやって自分の色に変えていくか。
GSを書いているときは本当に知らなかったです。今もまだ勉強中です。
けど、分かったことはあります。
当たり前の言葉では、伝わらない。伝えられない。
そう思ったときに、何か違う言い方はないかな、って探し出すということ、ですね。
そんなときは、何かないかな、って類語辞典をめくってたんですが…。
── 重いんです。すごく(笑)使えばもっと賢くなれるのに。
溢れる言葉を書き留めてるのを中断して、辞書引いてて。
そうすると、描き進めてたお話を忘れてしまう。
で、もっと良い方法がないかなあ、って考えました。
そこで見つけたのが、ATOK。
日本語変換ソフトです。一太郎の後継ですね。
これで、『美しい』の類語を検索すると、138語出てきます。これは便利v
…最後の方には、「面向不背」? 読み方も???の言葉が出てきますが、
これはこれでご愛敬。
語彙の貧困さ、って嘆いていても増えない。
かと言って、努力してもなかなか増えない…。--;
日々、楽しもうかな、って思います。
今、どう表現したらしっかり伝わるんだろう、って考え続けているのは、
頬を赤らめたときの香穂ちゃんの描写。
二次創作ではすごくよく出てくるシチュだと思うんだけど、
通り一遍というか、どうしても同じような表現になっちゃうんです…。
難しいですね。
香穂ちゃんの頬が赤らんでくる。
こんなときのきみの頬って、どれくらい温かいのかな、って、ちょっと触れてみたくなる。(火原先輩かな?)
とか、
俺は、香穂子の目の縁が徐々に朱く染まっていくのを、楽しげに観察していた。(柚木先輩あたりかな)
とか、いろんなシチュが浮かびます。
…1人称を書く場合、香穂ちゃん自身は自分の頬が赤らんでいるのを、
鏡で見ない限り分からないので(熱を持っていることはわかるかも、ですね)、
キャラから見た香穂ちゃん、という描写になると思うんだけど、
赤って言っても、『紅』、『朱』もあって。
赤いモノに例えたり、匂いや感触で伝えるっていうのもできそうですね。
考えるだけで楽しいですv
■漢字のバランス
故意に、漢字をひらがなに、ひらがなをカタカタに直しているところがあります。
・下さい → ください
・私達 → 私たち
・わけ → ワケ
基準は特にないんです。見やすいのがいいかなあ、ってそれだけですね…。
ひらがなが続くと、どこで区切るんだろ、この文章、っていうのが出てきちゃうときがあるんですね。
そのときに、句読点を入れて。入れられないときにカタカナに直します。
カタカナに直しきれないときは、言葉と言葉の間に「 」(半角空白)を入れたりもします。
「せっかくここまでやってきたんだ。ゆっくりしていけよ」
→「せっかく ここまで やってきたんだ。ゆっくりしていけよ」
って感じですね…。
志水くんのセリフで、ゆっくりした感じを出したいとき、半角空白を入れたりもしました。
「火原先輩、柚木先輩、ありがとうございます」
→「火 原 先 輩、柚 木 先 輩、あ り が と う ご ざ い ま す」
紙ベースではできない(やろうと思えばできるけど)、Webならではのお遊びで楽しいな、って思います。
■アフォリズム
箴言(しんげん)とも言います。
「物事を一定の視点で切り取り、効果的に表現する」
ということらしいです。
「このキャラだったらどう感じてくれるか」
と考えるとき、特にコルダメンバーは音楽に関してはどのキャラも強い信念の元、
音楽に向かってると思うので、なにかあるはずだ、って思ってます。
そこを上手く表現できたら、いいんだけどね…(そこが難しいです)
志水くんなどは自然にアフォリズムが溢れてるような気がする。
あと月森くんも。
加地くんも文学青年なので、いっぱい素敵な言葉を使ってくれますねv
今、ぱっと思いつくのは、志水くんのセリフ。
「音楽には、まだ僕の知らない先がある」
かな。
福山さんのあの声で言われるとすごく素敵ですねv
■音楽用語
コルダのお話を書くのに、リアリティを出せたら、って思って、よく音楽の本を読むようにはなりました。
けれど、読み手さんは、別に音楽の知識を深めたくて、このサイトに来ているのではない、と思うんです。
だから、音楽用語も、つらつらとひけらかすのではなくて、お話の端っこにちょこんと載ってたら、いいのかなって、思っています。
さりげないペーソス(=情感、の意です)というのか、なんとなく、コルダ界の雰囲気を味わえたらいいな、って感じ、かなあ、と。
初めてこの世界に入ったときに読んだお話が、GSの二次創作だったんだけど、
「うわーーん。あと、2リッチ足りない! 尽、貸して!」
っていうお話の始まりで、ぐぐ、っとGS界に引き込まれた覚えがあるんです。── 素敵だv(≧▽≦)
だから、お話の中で、オーケストラの第一コンマスがどうとか、アンサンブルの主音について、とか…。
そう、難しいこと言わなくても、いいですよね…? 言わなきゃいけない…? (修行が足りないかしら…?)
あまり注釈入りの音楽用語は出したくないなあ、って思います。
また逆に、加地くんの文学ネタはやや個性的とはいえ、専門用語、というワケではないから、注釈は不要だし、
書けば理解していただけるモノだから、書いてもいいかなあ、って思いますv
■推敲のチェック 誤字脱字
元々存在しないから、指摘がないのv と胸を張って言えるのか?
多いけれど、読者さんの優しさに包まれて、
視界に入った文字
→ 読者さんの脳内で正しい文字に変換
→→ お話を読み進めていってもらっている。
のか?
誤字って、推敲の際、最初に直すべきことの1つだと思ってます。
だけど、なかなかなくならないんですよね…(苦笑)
手書きでお話を書く時代ではなくなったのが原因だと思うけど、
私の場合、一番多いのが変換ミス(泣)
見にくい字 → 醜い字
とか。
よくやるのが、
・自身 → 自信
・以外 → 意外
自分でも笑ってしまったのが、
・星奏学院 → 成功学院
かな…。みんな、成功、したらいいねv
会社でもマニュアルを書いているととんでもない間違いがあったりもします。
作品の、一番の指摘者は自分だ。
と思って頑張るしかないかなあ、って思います。
■始まり
お話の始まりって難しいですね。
話し言葉からスタートすることもありますが、
季節を感じる言葉を入れたいな、と風景から入ることもあります。
難しい…。
これも勉強中です。
でも普通の小説と違って、設定やシチュなどに細々ページを割かなくていいのは、
(その分、読者さんに甘えてるんだと思います)二次創作ならではだと思いますv
■終わり
あんまりしつこく書かない方がいいのかな、と思っていつもあっさりしてます。
余韻が残る終わり方が好きなので、最後は、キャラのセリフで終わるのが好きです。
(キャラのセリフで終われば、余韻が残るのか? という逆説的な疑問が浮かびますが)
体言止めで終わる方もいますし、どこかシメ、って感じで終わる方もいて。詩的にまとめる方もいらっしゃいますね。
みんな違ってみんないい、んでしょうねv
なにかいい方法がないかなあ、ってずっと勉強中です。
■指示語
よく使います。私は。
「それはね」の、『それ』
便利なんです。あまり考えなくてもすらすら浮かぶし。
『それ』が指す文面を書き写してるとどんどん脂っこい文章になるし。
だから、乱発です。『これ』『それ』『あれ』(あ…。『どれ』はあまり使わないかな)
けれど、指示語は乱発すると、とても読者さんにわかりにくい文章になるって聞きました。
それは…。よくないですよね。
書く以前に、かならず読んでくれる人のことを考えたい、って思います。
なにはともあれ、わかりやすいのが好きです。
これはもう(って、『これ』って何を指してる?/汗)、
伝えたい気持ちが、伝わるように、って基本としてちゃんと守りたいな、って思いました。
だから、チェックして極力潰すようにしていますv
■文末
NHKのプロジェクトXは、故意に、
「…だった」
を連呼していたと聞きます。
田口トモロヲさんの声、まだ覚えています(素敵でした)
でもお話の中で同じ文末体が続くのはまずいかな、と適度に変えますね…。
ほとんど推敲って作業をしたことがないっていう方もいらっしゃいますよね…。。
最初から清書したような美しい作品が完成した、って。
── いいなあ。羨ましい(笑)
■リズム
NHK教育の「日本語で遊ぼ」を見ていて思ったんですが、
良い文章って、口に乗せても良い文章、って感じがします。
リズム感、って言ってもいいかもしれません。
リズム感、って美人の定義、みたいなもので、
細い人が好きな人もいれば、ぽっちゃり系が美人だ、って思う人もいて、
どのリズムがいいか、っていうのは個人の好みだと思いますが、
聞いててすんなり耳に馴染む文章、短い文章が、私は好きです。
で、やってみました。音読。
好きだなあ、って思うお話とそうじゃないお話。
すらーっと読むことが出来れば、それでよし。
息継ぎが必要なら、そこで句読点を入れる、と。
句読点はリズムの一つで、たくさん入れると軽くなりますね(髪の毛のシャギーみたいなもの??)
あと日本人だなーとしみじみきたのが、文字数。
「聞いてあげるよ、クリスマスだし」
って柚木先輩が香穂ちゃんにいうシーンがあるんですが、
なんでもないことを言ってるに過ぎないのに、とても好きだった。
どうしてかなあ、って口の中で転がしてたんだけど、
「聞いてあげるよ」 … 7文字
「クリスマスだし」 … 7文字
7、7。なんか、あれ、覚えてる。
これって、五・七・五・七・七の、七七?
俳句だか短歌のあれ?(正確には短歌、ですね)
この「七・七」の語感がとても好きだったのかなあ、と。
言いやすいですよね。
だから、言いやすく、聞き取りやすい文体に、故意に変えちゃうこともあります。
かなり以前に書いたお話の中で、柚木先輩が香穂ちゃんに告げたセリフ、
「甘えにおいで」
一番コメントをいただけたセリフだった、と思うんですが、
これも7文字ですね。なにか関係があるのかな…(多分ないです)
■環境
サイト運営って、お話を書く、という作業と2本立てで、htmlを作る、っていう作業があると思っています。
お話がスポンジケーキなら、htmlはデコレーション。
ちょっとでも美味しく見せたい。
という、よこしまな思いがあったりします(笑)
どんなフォントで、どんな色で。1行あたり、どれくらいの文字数が見やすいのか。
どんな壁紙がいいのか?
ずっと様子を見ながら、チェックしていきたいなあ、って思いますv
■最後に
お話を書くに当たって、ささやかですが、いろいろノウハウを得ました。
そんなにたくさん気にし出したら、何も書けないよ、って凹んだ日もありました。
けれど。
一番の原点は、『好きだから』
私の場合はそこからスタートです。
キャラが好き、世界観が好き。だから書く。
── それだけです。
自分の好きという気持ちと、エールを送ってくれる方の気持ちに囲まれて書きました。
書き方だの文末だの、そんなのどうでもいい。
好きだから、いいもん。って開き直ったりした日もありました。
1ヶ月間、書く、っていう楽しい思いをできただけ幸せですとも。
また、何かの機会があったら、こういうこと、したいです。
遊びに来てくださった方が、少しでも楽しんでいただけたのなら嬉しいですv
たくさんの感謝を込めて。
どうもありがとうございました。
さてとvコルダ2アンコール、楽しんできます!(≧▽≦)