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【感想】 公式通販特典 設定原画&SS集(師匠に特化しています)
 後追いの性(サガ)で、集めに集めた公式設定。
 
 この『公式通販特典』は某オクで手に入れたのですが、このアオリがよかった!
 
「すべての情報が網羅されているという『公式ビジュアルファンブック』の中に入っていないSSが掲載されています」
 
 ── そんなこと言われたら、買うしかないでしょ? と、ちょっとお高いかもと思いながらもぽちっとな、と。
(出品された方もお詳しい方ね)
 
 でも後悔はないwここの師匠のSSが素晴らしかったんです!
 
 お話の内容は、エイプリルフールネタ。
 イイですね。現代のイベントを全部、恋戦記で書けたら、いろいろな話が書けそうです。
 バレンタインのお話は何作か拝見したことがあるけれど、エイプリルフールか…。いいなあ。
 
「今日はウソをついてもいい日なんだよ?」
 と、芙蓉姫に軽いウソをついた花ちゃん。芙蓉姫から、
「普段すました顔をしている孔明殿を騙してみない?」
 と持ちかけられます。
 渋る花ちゃんに、玄徳さん、雲長さんも参戦。
「あなただっていつも本当に孔明殿に好かれているか不安がってるじゃない」
 という芙蓉姫の言葉に釣られるようにして決心します。
 
 ただ……。
 そのウソが、『花ちゃんと玄徳さんが恋仲のふりをする』という内容のもので。
 
 玄徳さんは結構ノリノリで師匠の前で花ちゃんといちゃいちゃします。
 休憩を取ろうとする花ちゃんに、
『じゃあ、一緒に休憩に入ろう。お前と一緒にいたいからな』
 とかなんとか言っています。
 でも、師匠は顔色一つ変えません。
 で、その次の策として導入されたのが雲長さん。
 
「最近花の様子が妙だと思ってな」
「妙とは?」
「いや、俺の気のせいだろう」
 
 師匠は少しの間考え込むと、玄徳さんと一緒に居た花ちゃんを呼び出します。
 
「花。ちょっときて」
「嫌がってるみたいだぞ?」
「玄徳様、妙な気遣いは無用です」(←真っ黒)
「花。この際ハッキリしておくか? もうお前の気持ちは変わっていると」
 
 師匠は花ちゃんの手を取って執務室に向かうと、問い詰めます。
 
「どういうことか説明してくれるかな」
「す、すみません」
「それは何に対して謝ってるの?」(←結構好き)
「あ、あの、だから……」
「── もういい」
「今日はウソをついてもいい日なんです! 私の国にはそういう日があって」
 
 一生懸命取りなす花ちゃんに、師匠はダメ出し。
 
「ここは君の国じゃないよ」
「そんなに自分の国がいいなら国に帰るといい」
「ボクはそれでもいいよ」
 
 と花ちゃんに言いつのります。
 こんな大事になるとは思っていなかった花ちゃんは半泣き。
 そこで、師匠が一言。
 
「ちょっとは傷ついた? だって今日はウソをついてもいい日なんでしょう?」(ケロン)
 
 こ、この人は…っ(←ポッキーの怒りです)
 すごいな。臨機応変に、花ちゃんが反論できない方法であっさり仕返ししてる…。
 師匠はさらにネチネチと花ちゃんを口撃しています。
 
「師匠、ひ、ひどいです」
「へぇ? 君がそれを言うんだ?」
 
「冗談にしては悪趣味だよね。傷ついたよ」
「まあ、君を不安にさせたボクにも原因があるのかな」
 
とか何とか言いながら、
 
「でも君が他の男を好きになったら、ボクはどうするんだろうね」
「どうするか考えておいた方がいいのかな」(しょぼん)
 
 こう、この、心細そうな様子が、気持ちをくすぐる、というのか!!(≧▽≦)
 
「そんな準備はしなくていいです!」
 
 という花ちゃんに対して、
 
「じゃあ、態度で示してよ」
 
 ケロっとキスをせまる師匠がツボでした。
 
 ぎこちない動作で口づけした花ちゃんに対して、
 
「師匠以外の人にこんなことしたいとは思いません!」
「……そうだよね?」
 
 さっきまでの不安げな表情はどこへやら。師匠は満足げな笑みを浮かべて言います。
 
「これくらいしてもらわないと、ボクの心の傷は癒されないよ。これでもまだ足りないくらいだけど、まあ、残りはあとでね」(←どこまでも限りなく黒い)
 
 そのあとも抜かりない師匠。
 この策に加担した玄徳さん、芙蓉姫、雲長さんを青ざめる仕返しをする、というお話でした。
 
 トムさんの作品なのですね。
 SS。ShortStory ともSideStory とも言われている類のモノで…。このSSは素晴らしかった。
 公式だから当たり前かもしれないけれど、キャラがとても生き生きとしてて、とてもとても楽しませてもらいました。
 子龍くん、翼徳さんは、こういう黒い策には合わないかな。……出てきても面白いかな。
 蜀のみなさんがとても好きです。
 一言。
 ── 師匠、一筋縄では行かないわ…(>_<)
 
 
 あとは、原画集と銘打ってあるとおり、各キャラのボツ絵やら、設定やらが細かく書かれているページがあったのですが、師匠の説明がまたよかった。
 
「簡単すぎる。なぜ皆がわからないのかが、わからない。
 賢人の誉れにももう飽きた。だから逃げる。だから隠れる。
 でも、あの子だけは特別。ずっとずっと会える日を待っていたんだ」
 
『簡単すぎる』
 
 に萌えましたw ちょ、『賢い設定』、すごく好きです。
 
 あのふにゃふにゃした口調と、二十歳設定から、ずっと気安く考えていたけれど、歴史上はあの伏龍先生。諸葛孔明、なんですよね。
 前半は伏龍先生。後半は亮くんを彷彿とさせて、このセリフと、SSだけで、買った価値あり、と思った設定集でした。
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