今月号で、コルダ連載が終わったワケですが、正直申し上げて、『ホッとした』というのが1番最初に浮かんだ感情だったかな、と思います。
──── もう、心配しなくていいのかな、って。
キャラがどう、とか、ストーリーがどう、って気にしなくていいのかな、って。
そして『ホッとした』と同じくらいの大きさで、『寂しい』という気持ちもありました。
長い長い時間、楽しませていただきましたもの。
きっと、LaLaコルダがなかったら、私のコルダ熱もこんなに長くは続かなかった。
『萌え』という火に、LaLaコルダは毎月燃料を投下してくれた。
だからこんなに私は、コルダのこと、長く深く好きになれたんだなあ、って思います。
だけど…。最近のコルダはちょっと残念かな、と思うところも多かったのです。
途中まではLaLaコルダ、本当に勢いがあったんです。
そう、加地くんが出てくる前の、香穂子ちゃん夏休み前、くらいまでかな?
よく付録にもなってたし、表紙に一番大きなフォントで『金色のコルダ』って踊ってたもんです。
絵がちょっと崩れたかな? と思ったのは、TV放送が始まった2006年ころ。
忙しいのかな、と思いました。
実際の作業を見たことがないクセに、やっつけ仕事、と言ってはいけないけれど…。
それに実際の現場は、ゆめ太カンパニーが絵を描いているのかもしれないけれど。
仕事量がオーバーフローしたのかな、と。
TV放送は、無事にヴァイオリンED。
「そう。私はヴァイオリンに恋してる。音楽に恋してる。
私を、支えてくれた、見守ってくれた、励ましてくれたすべての人に。
そして音楽との出会いをくれたリリにこの曲を捧げたい。
アヴェマリア。これが私の第一歩」
なんて香穂子ちゃんの素敵なセリフも聞けました。
清々しい彼女に私も夢中になりました。
でもコルダ2期が始まってから…。
コルダは、香穂子ちゃんは、どのEDを目指しているのかストーリーが見えなくなってきました。
心情を吐露する箇所も減ってきたし、毎回オムニバス状態。
前回の続き、というより、短編集を読んでいるような印象だったかな…。
香穂子ちゃんへの思いに気づく、火原先輩。
文化祭ではイイところを持って行ってしまう、柚木先輩。
あけっぴろげな、加地くん。
本命の月森くん。
2番手の土浦くん。
それ以外の、志水くんや、オトナコンビの王崎先輩、金やん、吉羅さん。それに衛藤くんは、どこいっちゃったの? と。
以前、LaLa紙面で、『コルダができるまで』というお話があって、その中で、呉先生が、
『ネームは毎回コーエーさんに見てもらって…』
とおっしゃっていたところがあるんです。
つまり、1章1章、ゲーム会社さんのチェックが入る、ワケですね。
それはキツイ! って思いました。
普通のマンガと違い、自分の思惑だけでキャラを動かせないのですね。
呉先生が心からコルダを愛していればまた違うかも、だけど…。
もしも、『書きたい』という気持ちからではなく、『書かされてる』という思いが強くなったとしたら…?
作者としてコルダに愛着はあるだろうけれど、『愛着』は『好き』とは違う。
世界観の好みもあるだろうし、キャラの好き好きも出てくるだろうし…。
大変だっただろうなあ、と思います。
これからコルダ3連載が始まるのかどうかはわからないけれど、
呉先生が、ゆっくりお休みになれるといいですね。
白泉社のHPにある、被災者の方々に向けて描かれたコルダ3のイラ、とても素敵でした
(新や至誠館のみんなが可愛いんです! ご参考、です。→
■)
また何かの形でお目にかかれる日を楽しみにしています
(あ、7月号でまた会えるかな♪)